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体を動かす楽しさから伝わる個性を求めて
香瑠鼓さん特別クラス・バリアフリーワークショップ(世田谷区)
小田急線下北沢駅から歩いて6分のところにある「スタジオルゥ」に、香瑠鼓さんが行うバリアフリーワークショップを訪ねました。香瑠鼓さんは「慎吾ママのおはロック」など多くのヒット曲や話題のCMの振付を手がけられています。
「障害のある人ない人、年齢・性別も関係なく、体を動かす楽しさ、表現する楽しさを遊び感覚で体験するクラスで、障害のある方、ご家族・友人、介助(護)者の方々、体を動かしてみたい方、みんなで一緒に楽しみましょう!」という香瑠鼓さんの呼びかけのもと、スタジオでは、障害のあるなしや年齢に関係なく、約15名の方々がCM等の出演やダンス講師など、経験豊富な助手にサポートされ、香瑠鼓さんの掛け声に合わせ、汗を流し、気持ちよさそうに体を動かしていました。
香瑠鼓さんが障害のある方と一緒にダンスをするきっかけになったのは、ご自身の公演に学習障害児を招待し、公演を見た女の子が終演後、香瑠鼓さんに弟子入りを志願したことで、その活動は現在8年目になります。それ以降、10名弱の学習障害児を集め、本格的な舞台を目指し、ダンスの練習に取り組まれました。
そしてそんな活動が、様々な方に知られるようになり、まわりからうちの子どもも教えて欲しいという注文が殺到し、今回お邪魔したバリアフリーワークショップを去年の7月に開講、今回で3回目(3ヶ月に1度)を数えます。
音楽に合わせてダンスする、1人がやったことをみんなが真似て行う、音楽に体と呼吸を合わせる、輪になってリズムにのり名前を指名していく等、工夫された体を使った表現法がいろいろありました。私がカメラをかまえるために後ろにまわったとき、前には鏡もあったせいか、皆に合わせ自然に体が動いてしまうような感覚になりました。香瑠鼓さんの誰でもできるステップと参加している方の楽しさが伝わってきたのだと思いました。
子どもたちに教えて「いいことをしようと思うのではなく、自分も一緒に楽しむ」気持ちでダンスをしているそうで、参加者に感想を聞いたところ、皆が口を揃えたように「楽しい」と笑顔で話してくれました。香瑠鼓さんの相手のエネルギーを受け取り引き出す能力が、皆の個性を刺激し一つの感動が生まれているようでした。
参加者の父兄にお話しを聞きました。「今まではコミュニケーションが苦手な子で、初対面の人とは顔を合わせられなかったのに、香瑠鼓さんとは最初会った時から笑顔に引き込まれたのか、子どもも一緒に笑顔になっていてびっくりしました。前回終わって、学校にいったら、人前で話せるようになりました。肌で感じて行う事がどんなにすごいことかを知り、すばらしい体験をしました。次回も必ず参加したいです。」と香瑠鼓さんに大変感謝されていました。
父兄が自分の子どもの変化に気付き、香瑠鼓さんに話をしている時、香瑠鼓さんは真剣に聞き、その話に伴って子どもの表情や様子を「瞬発力がすごくいい」「いっぱい表現してくれたよね」など一緒に感じていて、子ども達の変化の柔軟さに驚きました。
香瑠鼓さんは以前、大阪で100名を越す同様のバリアフリーワークショップを講師と担当した事があり、今後も全国で開催したいと考えているそうです。
それぞれの個性に合わせて、障害のある子ども達に教える事は大変だったと思いますが、変わっていくそんな姿を追い求め、体全体で表現する事の楽しさを香瑠鼓さんはこれからも障害のある子ども達に伝え、一緒に楽しんでおられるように思いました。
「踊りは、あらゆるバリアを超えてコミュニケーションできるツール」と話す香瑠鼓さんの人間的な魅力、引き込まれるオーラと共に、参加者の光る笑顔が伝わる『楽しい』一日でした。(妙)
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